特定時間における測位精度の低下について

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一部地域で、特定の時間帯に測位精度が低下するという報告を受けています。
その状況のご報告と、弊社で準備しました改善・回避方法についてご案内します。

■現象について
一部地域におきまして、14時から17時頃の時間帯で以下の状況を確認
・RTKまたはVRS測位において、測位演算がFIXしない(Float状態のままになる)。
・RTKまたはVRS測位において、FIXしても偏差が大きい(偏差が数10cm、など)。

■改善・回避方法
①14時から17 時の時間帯を避けて測位してください
14時から17時を避けて作業可能な場合は、作業時間帯の変更をお願いいたします。

②Galileo衛星を追加したマウントポイントを使用してください
2022年2月末より、従来のGPS, GLONASS, QZSS に加えて、Galileo衛星の配信を開始しています。
Galileoを利用可能なマウントポイントをご利用いただくと、測位演算に使用できる衛星が増加します。
その結果、測位演算がよりFIX しやすくなり、偏差も小さくなる場合があります。
但し、
・Galileo 衛星の使用が許可されていない場合は、使用しないでください。
・Galileo 衛星が使用可能なマウントポイントでは、最寄りの基準局受信機がTrimble NetR9の場合にQZSS
が配信されません

 

マウントポイント ポート番号 使用可能な衛星 備考
VRS_CMRx(GAL) 5001, 5002, 5003 GPS, GLONASS, QZSS, Galileo Trimble製受信機専用フォーマット
VRS_RTCM32(GAL) 5001, 5002, 5003 GPS, GLONASS, QZSS, Galileo

 

マウントポイント ポート番号 使用可能な衛星 備考
VRS_CMRx(GNSS) 5003 GPS, GLONASS, QZSS, Galileo Trimble製受信機専用フォーマット
VRS_RTCM32(GNSS) 5003 GPS, GLONASS, Galileo RTCM3.2 MSM3フォーマット
VRS_RTCM32(MSM5) 5003 GPS, GLONASS, QZSS, Galileo RTCM3.2 MSM5フォーマット※1

 

※1. u-blox F9Pが使用されている受信機(Drogger, GEO WALKER)は、MSM5でご利用ください。
 
状況に進捗がございましたら、改めてご報告いたします。
ご迷惑をおかけしておりますこと、お詫び申し上げます。